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MCrAlYMCrAlYは耐熱超合金の仲間で「エムクラリー」Yの登場です。Yは生成したアルミナ皮膜をしっかと呼んでいます。PVD(物理蒸着)や溶射によるりとつなぎ止めておく働きがあり、くり返し熱サコーティング用の材料として開発された合金で、イクルを受けても、保護皮膜がはく離しにくくし溶接関係ではほとんど登場せず、なじみの薄いもています。また、Yはアルミナを安定でち密にするのですが、溶射の世界では最近注目を集めている作用もあるようです。Yを含まないNiAlやNiCrAlちょっとした有名人です。系では、せっかくできたアルミナ皮膜がはく離しMCrAlYのMはNi,Co,Feなどの主成分系を示やすく十分な性能が得られません。Mの成分としし、NiベースのものはNiCrAlY,NiとCo両方を含ては、Coは耐熱性が良好で、Niは延性に優れた特むものはNiCoCrAlYとなります。Cr・Al・Yは主要性を持っており、目的に応じて使い分けられてい合金成分のクロム、アルミニウム、イットリウムをます。Crはアルミナの生成を促進する効果があり表しています。通常、Crは15〜30%,Alは5〜15高温強度を高める作用もあります。%,Yは0.1〜1%程度で、目的に応じていくつかの用途としては、航空機のジェットエンジンやガ種類であり、それらの合金系を総称してMCrAlYスタービンの燃焼器系部品の耐熱コーティングにと表しているのです。Yの代わりにHf(ハフニウもっとも多く用いられています。ム)やTa(タンタル)などを用いる合金も多く開コーティング方法としては、PVDと溶射が代表発されており、これらも含めて、MCrAlXとして表的なものですが、特に減圧溶射による施工が確立現することもあります。されてから実用化が急速に進み、今日ではジェッ一つおもしろい名前を紹介しておきましょう。トエンジンやガスタービンにとってはなくてはなMがCoとNiでSiを合金として含むものは、らない材料の一つとなっています。CoNiCrAlSiYとなり「小憎らしいー」です。MCrAlYを用いる耐熱コーティングとしては、MCrAlYの特徴はなんといっても、含まれるAl大きく分けて、MCrAlYのみを皮膜する方法と、とYの複合効果による優れた耐熱性にあります。TBC(ThermalBarrierCoating:遮熱コーティ高温にさらされると、Alは酸化されてアルミナング)として用いる方法があります。TBCは図1(Al2O3)となり、金属の表面に強固でち密な皮膜をに示すように、下地としてのMCrAlYの上に断熱作り、それ以上の酸化を抑えてしまいます。そして性の高いセラミックスを皮膜する2層構造のもので、薄い皮膜でも優れた断熱効果があり、タービンの燃焼管などの耐熱コーティングとして用いられています。TBCの下地材として、MCrAlYは上層のセラミックスのはく離を抑える効果が他の下地材より格段に優れており、このMCrAlYを用いるTBCの出現で、ジェットエンジンの性能が飛躍的に向上したといわれています。MCrAlYはまだ新しい合金であり、今後改良も進み、その特性を生かした新しい用途も大きく広がっていくものと期待されています。(1990年6月号)190