年頭のご挨拶

平素は、神鋼溶接材料ならびに溶接ロボットシステムの販売に多大なるご高配を賜り、誠にありがとうございます。

山本 明

(株)神戸製鋼所 常務執行役員
溶接事業部門長
山本 明

皆さん、新年あけましておめでとうございます。

新しい元号「令和」になって初めての新年を迎えました。干支も十二支の最初にあたる子年です。昨年はラグビーワールドカップで大いに盛り上がり、経済効果にとどまらず、多くの感動と勇気、明日への活力など、もたらした無形の力は大きかったといえます。本年はいよいよ東京オリンピックです。いろいろなことが一新され、元気の出る話題で世の中が明るくなることを大いに期待したいものです。

さて昨年を振り返りますと、一昨年後半の建築鉄骨需要の高騰状態から、やや落ち着きを取り戻した感があります。今後大型の案件が控える中、足もとの端境期からの転換点の見極めが重要と考えます。一方、手持ち工事量の低水準な造船や、エネルギー分野の低迷は深刻であります。海外では、米中の貿易摩擦がさらに過熱し、世界経済に大きく影を落としており、不透明感が増しています。このような環境のもと、国内の溶接士不足は深刻さを増し、外国人労働者も拡大していく中、社会・産業構造の変化と併せて、これまでと異なる次元での溶接の生産性向上、自動化の要求がますます高まっています。この機会をチャンスすなわち「プラスのリスク」と捉え、社会の声に応える製品・サービスの開発、提供を本年も進めて参ります。その活動の原点こそが神溶会活動です。本年も皆さんの声を聞かせていただき、開発を加速させます。

一年間を振り返り、本年への思いを馳せると、時の経つ早さを改めて感じます。NHKの国民的アイドルの女の子(5さい)が「大人になって時間が早く感じるのは、ときめくことがなくなったから」と言ってました。私自身は、まだまだいろいろなことにときめいており、感動を探し求めております。2020年も「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業になる」ことを目指し、メーカとして市場のニーズに応じた製品を開発し、神溶会の皆様との市場浸透活動を通じて多くのときめきと感動を、ともにできる一年にしたいと思います。

この2020年が皆様にとって、より良い1年になりますよう祈念申し上げます。

有園 博行

神溶会会長 (株)神戸製鋼所 溶接事業部門
マーケティングセンター長 兼 国内営業部長
有園 博行

新年明けましておめでとうございます。

神溶会会員の皆様におかれましては、2020年の新春をご家族とともに、穏やかに迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。昨年2019年を振り返りますと、新しい元号「令和」がスタートし、ワールドカップラグビーの日本チームがベスト8に進出するなど、「予想外」「期待以上」の出来事が記憶に残る1年でありました。一方、国内市場・経済は、建築鉄骨分野の一段落をはじめ、米中貿易摩擦の激化など、少し明るさに陰りを感じざるを得ない状態でしょうか。

いよいよ、本年は2020年。早いもので、新世紀21世紀に突入し20年が経過しました。これからの10年間、2020年代を展望しますと、本年の東京オリンピック、2025年には大阪万博、さらに、2027年には、東京-名古屋間のリニア新幹線が開通する予定。我々の生活・商売の面でも大きな影響があることが予想されます。首都圏・東京の街並みは、戦後復興、バブル投資に続く第3の再開発といっても過言ではないほどの変貌を遂げようとしています。新世紀後の20年間がそうであったように、これからの10年間も「予想外」「期待以上」の出来事が、さらに続くでしょう。

ある行動心理学の一説によると、大抵の人は、自分の目の前に何かのボタン・スイッチを見つけると、押さずにはいられないそうです。「このスイッチを押すと何が起きるのか・・・」、「これを確かめたい!」という本能的な衝動が行動に出てしまう。神戸製鋼は、神溶会会員とユーザの皆様に、この「期待のスイッチ」を提供します。人手不足、自動化、効率化、コストダウン、溶接に関わるユーザニーズも、時代とともに変化して来ていますが、神戸製鋼は「予想外」「期待以上」の結果を感じていただける商品開発、提案を続けてまいります。ぜひ、神溶会の皆様におかれましても、2020年神溶会の「期待のスイッチ」を“ポチッ” と押してみてください。本年も神溶会をよろしくお願い致します。

マーケティングセンター 国内営業部

藤原 一成

東日本営業室長
藤原 一成

昨年を振り返ってみますと、一昨年の関西地区の台風被害に続き、東日本でも大きな自然災害が発生しました。台風15号および19号が関東地区を直撃し、千葉地区をはじめ神奈川、栃木、長野地区、さらには福島、宮城と東日本の広範囲で甚大な被害をもたらしました。被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

そうした中、ラグビーワールドカップ2019が日本の12都市で開催され、日本中が大いに盛り上がり、今までマイナースポーツとされていたラグビー人気が大きく花開きました。2019年の新語・流行語にも見事年間大賞を射止めた「ONE TEAM」のほか、「笑わない男」「4年に一度じゃない、一生に一度だ」「ジャッカル」「にわかファン」とラグビー関係から5つもノミネートされました。今回の大成功は、初めてベスト8に進出した日本代表チーム選手団の大活躍によるところが大きいですが、2009年に日本開催決定以降の関係者の熱意と周到な準備が今回の大成功につながっていると思います。改めて、日本代表選手団の厳しい練習の積み重ね、関係者の皆様の並々ならぬ準備、努力に敬意を表します。

我々溶接業界もより発展していくストーリーを描き、目標をもってそれぞれの役割をしっかり果たしていくことで近い将来、私たちの業界・神溶会から良い意味で新語・流行語にノミネートされるような出来事を起こすことを考え、夢見ながら、2020年を過ごしたいと思います。

今年は56年ぶりの日本開催夏季オリンピックです。ワクワク感を持ってオリンピック選手の活躍に力をもらいながら活動して行きたいと思います。

最後になりましたが、会員各社の益々のご発展と皆様のご健勝を祈念いたしましてご挨拶に代えさせていただきます。

芦田 朋宏

中日本営業室長
芦田 朋宏

昨年6月の中日本営業室着任後7 ヶ月が経ち、東海神溶会の皆様と新年を迎えることができました。明けましておめでとうございます。

昨年の東海地区主要業種の動向を振り返りますと、まず自動車は、完成車メーカが消費増税前需要やモデルチェンジなどで前年を上回る生産台数でしたが、部品各社は中国などへの輸出の減少を背景に生産が低迷し、同じ業種内でも温度差がありました。建築鉄骨は、高力ボルト調達や今後控える大型案件の端境期などの影響で、夏頃まで鉄骨ファブリケータ各社の仕事量が落ち込みましたが、秋以降は徐々に回復している状況にあります。

このような中、4月からの溶接材料の値上げ、一昨年の「BEYOND GENERATIONS キャンペーン」のフォロー活動など、皆様にはご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございました。

さて、経済産業省では鉱工業生産指数の算出をする際、生産額などを基に業種別の比重を出すようです。少し古いデータですが、東海地区は輸送機械(自動車)の比重が2015年基準で40.6(全体=100)と全国平均の17.9を大きく上回り、10年前と比較しても7ポイント上昇しているとのことです。このように東海地区の圧倒的産業である自動車産業は、足元「CASE」変革期で業界再編や取り巻く環境が大きく変化していますが、しっかりとお客様の「溶接」の課題やニーズを捉えていく必要があります。また、溶接材料、ロボットシステムにおける東海地区のもう一つの主要業種である建築鉄骨におきましても、引き続き求められる、自動化、省人化、効率化への対応が必要です。

オリンピックイヤーとなる2020年も、東海神溶会の皆様とともに、自動車や建築鉄骨をはじめとする各業種・お客様への「溶接ソリューション」の提案、提供をしていきたいと思いますので、ご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

髙橋 昌弘

西日本営業室長
髙橋 昌弘

昨年の我々を取り巻く環境を振り返ってみますと、建築鉄骨業界ではハイテンボルトなどの資材供給面は落ち着いてきたものの、大型案件の端境期と慢性的な人手不足などにより、一昨年より鉄骨需要量は減少しました。建設機械業界では台風19号などの影響により部品の調達が滞り、メーカ各社は生産停止、調整を余儀なくされました。また米中の貿易摩擦、中国の景気減速の影響を受け、輸出関連のお客様も稼働を落とされるなど、停滞感が強まった1年でありました。

神溶会活動では、昨年4月に実施しました溶接材料の価格改定におきまして、皆様の多大なるご協力をいただき完遂することができましたこと、感謝申し上げます。また、下期からは「関西神溶会 WELDING MEETING」を実施しております。この企画は、神溶会会員各位の技術営業力・提案営業力のさらなる強化と、会員の皆様との絆をより一層深めることを目的としています。49の講習テーマからご希望のテーマを選んでいただくことで、これまでの講習会とは違い、会員の皆様にとってご参加いただきやすい企画となっております。また、関西神溶会全体で幅広く展開していくために、人数、場所などにこだわらず各事業所に我々が直接訪問させていただきます。これまで多くの事業所様にエントリーいただいておりますが、会員各社の人材育成、営業力強化の一助となればと鋭意推進中です。また2、3月には「特別MEETING」と題し、弊社/加古川製鉄所、茨木工場の見学会を企画しておりますので、奮ってご参加いただきたくお願い申し上げます。

今年はいよいよ東京オリンピックが開催されます。昨年のラグビーワールドカップ以上に我々を惹きつけてくれることでしょう。また2025年の大阪万博に向かって、関西経済に恩恵をもたらしてくれることも期待できます。このような中、2021年には神溶会70周年を迎えます。新しい時代に沿った神溶会活動を目指して参りますので、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます。

辻 高弥

東日本営業室
北海道営業所 所長
辻 高弥

昨年はラグビーW杯が全国12都市で開催され、日本代表が初の8強進出を果たしたこともあり、大変な盛り上がりとなりました。北海道でも、豪州vsフィジー、イングランドvsトンガの2試合が札幌ドームで行われましたが、私も“にわかファン” の1人として両ゲームを観戦し、闘志溢れるプレーと外国人ファンの熱烈な応援に圧倒されました。

さて、北海道を訪れる外国人は年間約300万人、この10年間で約5倍に拡大しています。そのため、道内各地でのホテル建設や、新千歳空港の拡張工事が行われるなど、インバウンド需要が建築鉄骨需要を大きく押し上げてきました。しかしながら、昨年は大型案件の端境期となったことから、特に春~夏頃にかけて鉄骨ファブの稼動は低調に推移しました。

そうした中、今年はファイターズ新球場建設が始動するほか、ホテル、物流倉庫、工場、大型牛舎などの建設計画が控えており、建築鉄骨需要は再び回復してくるものと期待しています。また、北海道新幹線の延伸に向け、札幌駅周辺の再開発も具体化して来たことから、来年以降も見通しは明るいとみています。

その一方、人手不足や働き方改革など、溶接現場における課題は山積しています。当社ではこれら課題解決に繋がる商品、例えば能率アップに繋がる各種フラックス入りワイヤや、自動化・効率化が図れる溶接ロボットシステムなどのご提案を、引続き行って参ります。4月には国際ウェルディングショーが大阪で開催され、新製品のご紹介も含め、特色ある製品の展示を予定しています。何卒ご期待くださいますよう、お願い申し上げます。

今年はいよいよ東京オリンピックの年です。札幌でもサッカーの予選、マラソン、競歩が開催されることになりました。魅力溢れる北海道を世界に発信する絶好の機会であり、これが北海道経済にもさらに良い循環をもたらすことを期待したいところです。最後になりますが、会員各社の皆様にとって、素晴らしい1年となりますことをご祈念申し上げます。

渡邉 宙史

東日本営業室
東北営業所 所長
渡邉 宙史

初めに、昨年の台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。被災された皆様の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

また、私事ではありますが、昨年9月に東北営業所へ着任致しました。まだまだ至らぬ点が多く、皆様にはご迷惑をお掛けしておりますが、今年は昨年以上に精進し、東北神溶会の更なる発展に尽力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、昨年の東北地区を振り返りますと、最大業種である建築鉄骨が、年初は東京オリンピック関連施設などにより各ファブともに高稼働だったものの、4月以降は東京オリンピック関連施設の建設終了や首都圏大型再開発案件の端境期を受け、全体的に稼働が低下しております。また、高力ボルトやプレスコラムの調達難、さらには働き方改革の影響による残業時間の短縮や休日の増加、人手不足もその要因と思われます。この状況は今年の夏過ぎまで続くとみられておりますが、それ以降は首都圏をはじめ全国的に大型物件が始動し、東北地区の鉄骨ファブも高稼働になる見通しです。足もと、引き続き鉄骨向け溶接システムでは、多くの引き合い・受注をいただいております。このことは夏以降の高稼働を見据え、効率化や人手不足対策を先行して行っているためだと思われます。

こうした状況において、東北営業所では従来の鉄骨向け溶接システムだけでなく、1人で複数台動かすことで省人化を図れる小型可搬型溶接ロボット「石松」や高能率、工数低減に貢献し、熟練工でなくてもきれいな溶接が可能な梁溶接向けフラックス入りワイヤ「FAMILIARC™ MX-Z200MP」などを提案し、ユーザの省人化・効率化ニーズに貢献していきたいと考えております。

今年の干支は「庚子」で、新しいことを始めるのに適しており、変化の年と言われているとのことです。神戸製鋼としても、この変化を促すような製品や施工方法を提案し、ユーザ様、ひいては東北神溶会の会員皆様のお役に立てるよう努力してまいりますので、引き続き変わらぬご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

塩路 政司

西日本営業室
中国営業所 所長
塩路 政司

皆様方に長年お世話になりました上田の後任として、昨年9月に中国営業所に赴任いたしました。

中国神溶会の皆様及び全国の神溶会の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年から新しい中国営業所の体制になり、中国神溶会の皆様方には大変ご尽力賜り、誠にありがとうございました。

2019年を振り返りますと元号が平成から令和に変わり、新しい時代のスタートとなりました。昨年に続き、台風の影響で各地に甚大な被害をもたらした年でもありました。被災された皆様の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。一方、スポーツ界では明るいニュースが多く、八村塁選手が日本人初のNBAドラフト1巡目で指名され、渋野日向子選手がゴルフの全英女子オープンで優勝し、そしてラグビーW杯が日本で開催され、初のベスト8に進出するなど、多くの活躍がありました。

さて、中国地区の景況感は業種による浮き沈みはありますが、主要業種である造船は、回復傾向にあり一部に弱めの動きがみられるものの、総じて高操業を維持し、建築鉄骨は首都圏大型再開発案件や地場案件が豊富にあり活況、また自動車も新車投入効果もあり、量産車種が多く上向いてきています。その状況の中、当社は昨年4月に価格改定を行いましたが、皆様方のご協力のもと、スムーズにすすめることができました。

今年は東京オリンピック開催で活気溢れる年になると思いますが、「最大販売量の確保」に向けたアプローチを中国神溶会会員様のお力添えをいただきながら、各業種へのPR活動を行って参りますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、私事ですが約10年ぶりに広島で新年を迎えることとなりました。2020年は干支で庚子(かのえ・ね)になります。繁栄と始まるを意味し、発展して行く年と言われています。私も新しくこの広島の地から始まり、成長して行ければと思いますので、本年も引き続き皆様の絶大なるご支援・ご協力をよろしくお願い致します。

原田 正義

西日本営業室
四国営業所 所長
原田 正義

昨年の四国の需要動向を振り返りますと、業種や地域、時期によって好不調の波が大きい年だったと思います。主要業種の造船では、大手専業においては得意船型の連続建造により、ブロック下請でも高稼働が波及した一方、線表が埋まらないヤードもありました。昨年末は造船の再編に関するニュースが業界を賑わせましたが、四国では一時的な増減はあっても今年も一定の稼働は継続できるものと思われます。建築鉄骨では昨年の前半までは好調を維持していた状況から一転、後半から急激に減速感が強まりました。四国域内の大型案件が減少していたことに加え、関西や中国などの域外案件も端境期に入ったことから停滞が見られましたが、今後は域外再開発案件も多く控えていることから、ファブリケータに不安感は少なく、設備投資意欲も大きくは落ちないと見ています。

昨年、四国では全国キャンペーンのフォローアップ活動として、掘り起しができたターゲットユーザを中心に拡販活動を展開しましたが、お客様と対話する中で、人手不足の問題や働き方改革への取組み、工期遅れへの対応として、工程の効率化や自動化・省人化対応へのニーズのさらなる高まりを肌で感じました。お客様が直面している課題に対し、包括的に対応する「溶接ソリューション」活動が大切であることを改めて確信し、今後も取組みを強化していく所存です。

さて、2020年の干支は「子年」となり、十二支の始まりの年でもあります。成長に向けた活力を漲らせて上昇に向かう機運を持っており、新しいことをスタートするには最適な年とも言われております。元号が令和へと変わり、今年は東京でオリンピックが開かれることから、新しい可能性や感動を感じさせてくれる年になりそうです。2021年には設立70周年を迎える神溶会も、新たなステージに向けて更なる成長を目指したいと思いますので、今年も引き続きのご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

伊藤 崇明

西日本営業室
九州営業所 所長
伊藤 崇明

九州地区の業種別動向ですが、まず建築鉄骨では、昨年「天神ビックバン」や「博多コネクティッド」といった福岡県の大型プロジェクトが本格始動したのに加えて、九州各県で駅前再開発も活発化しております。すでに鹿児島中央駅、熊本駅、宮崎駅前の再開発が着工中で、今年さらに長崎駅周辺の再開発も本格化する見込みです。その他にも商業施設や工場の建設、役所や病院の建替えなどを中心に切れ目なく建築案件が予定されていることから、ほとんどの鉄骨ファブにて高稼働を維持する見通しとなっています。自動車は、一昨年同様、昨年も完成車メーカでは、好不調の明暗が分かれる結果となりました。九州域内の総生産台数はここ数年右肩上がりで増えて来ましたが、2019年度は前年度と同水準、もしくは若干の微減となる見通しです。減少要因となっている輸出向けの回復に期待したいところです。造船では依然として各社厳しい操業が続いています。すでに2021年度一杯の線表を確保したお客様もありますが、多くのお客様では2020年度末までの線表を埋めるのがやっとの状況で、一刻も早い受注回復が切望されています。

昨年4月には二年ぶりとなる値上げを実施させていただきました。経営環境の厳しい造船のお客様では交渉が難航するケースもありましたが、全体としては好調な鉄骨ファブを中心に神溶会の皆様のご協力により早期決着を図ることができました。この場をお借りしてお礼申し上げるとともに、引続きシェア維持に注力して参りたいと思います。また、一昨年の「BEYOND GENERATIONS キャンペーン」では274社ものユーザーカルテを作成いただきましたが、現在このカルテをベースに拡販・提案活動を継続強化しているところです。こうした神溶会の皆様との連携をさらに深化させることで、来年の神溶会70周年に向けて、弾みのつく一年にしたいと考えております。引続き、皆様のご協力をよろしくお願い致します。

最後になりますが、神溶会会員の皆様にとって今年も素晴らしい年となりますようご祈念申し上げますとともに、変わらぬご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

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