Mail from America

Mail from America

2021年5月より米国のKobelco Welding of America Inc.(KWAI)に駐在しております、石田と申します。当社は全米第4の都市ヒューストン近郊に1990年に設立され、米州向けにステンレスフラックス入りワイヤと軟鋼フラックス入りワイヤを中心とした溶接材料、および溶接ロボットシステムの販売を行っております。

米国では1年ほど前から(地域により濃淡はあるものの)新型コロナによる各種規制はほとんどなくなっており、業務・日常生活の両面で直接的な不便を感じることはありません。一方で、コロナ以後の人手不足や需給バランスの崩壊などにより、あらゆる物の価格が継続的に上昇しています。昨夏の消費者物価指数(CPI)の上昇率が8%を超えたことは記憶に新しいですが、体感的にはそれ以上のインパクトを受けております(飲料水や牛乳、カリフォルニア米などの必需品の値段は赴任直後と比較して倍になりました…)。ここに急激な円安が重なったことで我が家の家計はまさに火の車でしたが、最近ではようやく生活にゆとりができつつあります。

これを将来の備えとして貯蓄や投資に回すか、消費に回すかは判断に迷うところでしたが、アメリカ住まいの地の利を活かすという観点から、我が家では消費全振りでいく方針となりました。金銭的な事情で過去2年間の旅行先は近隣(といっても車で片道何時間もかかります)の都市に限られておりましたが、最近では思い切ってフロリダ州のディズニーワールドに行ってきました(家族4人分×2日分のパーク入場料だけで$1,500近くかかってしまいましたが…)。

また、ここテキサス州では直近1年間に2度の日食イベント(米国時間2023年10月14日:金環日食、2024年4月8日:皆既日食)が予定されています。この大自然の瞬間を見逃す手はないと、我が家では天体望遠鏡に専用のNDフィルター、撮影用のスマホホルダーを購入し、準備万端で待ち構える予定でしたが、何とこれら機材一式が盗難被害に遭ってしまいました(泣)。米国ではままあることと諦めつつ、これらの再購入費の獲得と日食観測をモチベーションに業務に励む毎日です。

日本国内でも新型コロナによる規制が段階的に解除され、通常の生活が戻りつつあると伺っています。皆さまもコロナ禍明けを祝して米国にお越しいただき、コロナ(ビール)片手に(太陽の)コロナを観測するのはいかがでしょうか?


左:ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年を記念した装飾が施されたシンデレラ城
右:第二次世界大戦にて旧日本軍と激戦を繰り広げた空母レキシントン(CV-16)
テキサス州コーパスクリスティにて博物館船として展示



PAGE TOP