(株)神戸製鋼所 取締役専務執行役員 溶接事業部門長
輿石 房樹
皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年度から神戸製鋼グループの新しい5ヵ年の中期経営計画がスタートしました。国内、海外とも市況は厳しい船出となりましたが、「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業になる」理念の下、アジアナンバーワンの溶接事業を目指してまいります。この中期活動において、3つのMの力/マーケティング力、ものづくり力、人の力(マンパワー)を高めていきます。これは神溶会の活動とも融合しており、神溶会の皆様と共にこの一年も歩んでまいります。一昨年から神溶会の全国8地区の総会に参加させて頂き、また総会とは別に時折、神溶会商社・代理店を訪問させて頂くなど、北海道から九州・沖縄まで全国各地を訪れる機会が増えました。本誌「表紙のことば」でも日本の風景を紹介しており、決して広くない日本ですが、四季があり、地域により言葉、文化、歴史、食べ物が異なり、それぞれがすばらしく、本当に「良い国」であると改めて感じております。一方、溶接に関しましても、各地域により業種の比率や顧客の現場状況が異なっており、エリアマーケティングの重要性を改めて認識しております。まさに「百聞は一見に如かず」で、今年も各地区を訪問させて頂き、皆様と一緒にマーケティング力の強化を果たしてまいります。
2017年は「丁酉(ひのととり)」の年です。新旧勢力が衝突する革命の年とも言われているようで、日本でも昨年、東京都知事の交代により大きな変化が生まれています。そして、今年1月、米国新大統領が就任します。私どもにとりましても事業環境の変化は急速です。その中においても「信頼される溶接ソリューション」を提供し続けるためには、何事にも挑戦する姿勢で臨んでまいります。今年も本誌にて、「溶接ソリューション」の目指すべき方向性をタイムリーに発信し、皆様と情報共有しながら、いろいろなご意見・ニーズもお聞きしたいと考えます。
この2017年が皆様にとって、より良い一年になることを祈念申し上げます。