こんにちは! 2023年1月よりオランダKobelco Welding of Europe B.V. (KWE)駐在の榊山と申します。KWEは神戸製鋼グループの欧州初の製造拠点として1994年にオランダ南部ヘールレン市に設立されました。1995年よりステンレス鋼フラックス入りワイヤ(FCW)の製造を開始し、現在では軟鋼、低合金鋼、Ni基合金などさまざまな鋼種向けのFCWを製造しています。造船、エネルギー、一般建築など幅広い業界のお客様へ製品を供給し、安定した高品質の溶接材料が幅広い業界から高い評価をいただいております。KWEでは得意とするエネルギー分野での活動を強化し、海洋構造物や陸上パイプラインプロジェクトにおいてKOBELCO製品を採用いただけるよう注力しています。さらに至近は、欧州で注目を集める再生可能エネルギーやカーボンニュートラル関連構造物に対する溶接材料ニーズ調査を通じて、新たなお客様の獲得を目指しています。当社は2025年9月15~19日ドイツエッセン市で開催される世界有数の溶接・切断の展示会「Schweissen & Schneiden」への出展を計画しております。もしご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ当社のブースにお立ち寄りください。
さて、KWEは今年ステンレス鋼FCW製造開始から30周年を迎え、5月23日に記念式典を開催しました。式典には、神戸製鋼 末永事業部門長をはじめシェアホルダーの皆様、KWEの工場が所在するヘールレン市の市長・副市長、設立期から協力関係にあるオランダ外国投資庁、リンブルグ州地域開発機関の幹部をご招待し、KWEメンバー含む総勢94名が出席しました。来賓の皆様からご祝辞をいただいた他、ヘールレン市長より地元画家によるKWE社周辺の風景の記念スケッチの贈呈、記念植樹、末永事業部門長による勤続15, 20, 25, 30周年の社員の表彰が行われ、これまでの30年の歩みを祝し、今後の発展を願う盛大なイベントとなりました。
最後にオランダでの生活にも触れておきます。私自身、KWE赴任まで一度も欧州旅行の経験がなかったこともあり、最近は近場の欧州旅行が休みの楽しみです。KWEのあるリンブルフ州はベルギー、ドイツ、オランダの国境付近にあり、それぞれの国の観光名所に気軽に訪れることができます。日本人駐在員が住むマースリヒトは、リンブルフ州の州都であり、いかにも欧州らしい歴史ある美しい街です。オランダといえば北海沿いのキューケンホフ公園のチューリップやキンデルダイクの風車が有名ですが、オランダに来られた際は、ぜひ南部にも足を運ばれてはいかがでしょうか。